ストーリー
Our Story
靴職人マリオ・ベルトゥリィ
マリオはイタリアで3代続く靴作りの名門の出身で、 父親はべニート・ムッソーリー二第40代イタリア王国首相の晩年の靴作りを任されていました。 既に確かな技を持った靴作りの名職人であったマリオには先見の明もありました。 彼は当時高まっていた「背を高く見せる靴」に対する需要に注目しテスト&トライを重ね、1972年形態学的・解剖学的に設計した身長を高くする特殊中敷きの開発に成功しそれを自らが製造する紳士靴に忍ばせました。 「デザイン性に優れた高品質な手作り本格派シークレットシューズ」の誕生です。 指が曲がるまで丹念に作りあげる確かな技と、全く疲れず人から気づかれずに身長が高くなる特殊中敷きを靴に敷くという発明で彼は徐々にイタリアとドイツで有名になっていきました。世界総代理獲得
アンドレスは優れたデザイン、高品質、身長アップ機能を兼ね備えた斬新でユニークなマリオが製造する靴に魅了され、それを母国スペインに広めるというアイデアに取り付かれました。
彼の野望とその後の行動とチャレンジが後にスペインのみならずヨーロッパ全土そして世界中のファッションに敏感な洗練された紳士の深みを増し魅力を引き立たせることになりましたが、最初からうまくいったわけではありませんでした。
アンドレスはマリオのシークレットシューズの独占販売権を得るために少なくとも3回はイタリアに足を運ばなければなりませんでした。
頑固なイタリア靴職人を説得するのは容易ではなく、またアンドレスには靴販売の実績もありませんでした。彼はマリオ氏に自らの情熱とビジョンを繰り返し語り説得を続けました。
インターネット販売開始
紆余曲折を経てマリオの靴の独占販売権を得たアンドレスは1993年スペインで「イタリア職人による手作り本格派シークレットシューズ」のカタログ販売を始め、翌年の1994年にアンダルシア地方に新会社を立ち上げインターネット販売を始めました。 当時販売戦略にインターネットを取り入れる企業はまだ稀でした、事実マスアルトスはインターネットで商品を販売するヨーロッパで最初の会社でした。 しかしスペイン語、英語、ポルトガル語、ドイツ語を操る聡明かつ野心的な若きビジネスマンであるアンドレスはインターネット販売戦略に惜しみない投資をしました。彼はインターネットが自らのビジネスを劇的に成長させることを確信していたのです。ヨーロッパからハリウッドへ
マスアルトスはユニークな画期的な靴を時代の流れを半歩先に読みインターネットを駆使して宣伝・販売をしたことでスペインで急激に知名度を上げました。
スペインでの人気がヨーロッパ全土に広がるのには多くの時間を要しませんでした。そして、ハリウッド男優からの支持を受けて米国で人気が出たことがヨーロッパでの人気に更に拍車をかけました。
2009年マリオ・ベルトゥリィ氏が他界しました。
イタリア在住の彼の家族やチームが引き続きマスアルトスの靴の製造を任されましたが、マリオの時代の終焉はマスアルトスの新しい時代の始まりを意味しました。
アンドレスは2006年ミラノで行われた靴のエクスポで出会ったジアーニ・ガルサネロ(Gianni Garzanero) 氏と組んで新しいグッドイヤーラインを発表しようと考えました。エクスポ会場でジアーニはアンドレスの靴に対し的確な鋭いアドバイスをしてアンドレスを驚かせていたのでした。
もう一人の天才靴職人
ジアーニーはイタリアのフェラーラ(Ferrara)で1936の2月14日に誕生し幼少時から靴職人である父親マシミリア―ノを手伝い彼から靴作りのいろはを学びました。 ジアーニーは父親に勧められて薬剤を学ぶ大学に入学しましたが休学し1950年代の最先端の流行を求めてミラノに越しました。彼はミラノにあるイタリア革靴ブランドべラ・スクラパ(Vera Scarpa) で店員として働きました。 古き良きイタリアの手工芸を象徴すると言われるミラノのいくつかの有名な通りの一つであるビア・オレフィシ( Via Orefici)通りのべラ・スクラパで彼は立派な職を与えられました。その時の店員仲間がジアーニーの本名であるジオバーニー(Giovanni)をジアーニー(Giganiai)にすることを彼に薦め、以来彼はジアーニーを名乗り続けています。 1959年兵役を終えたジアーニーは、紳士靴の流行は依然として変わってはいないことに気が付き、また兵隊の軍服、リュックサック、ヘルメットと武器姿はかっこいいとは思えませんでした。なぜなら重い荷物をもたされ続けたために兵隊達の身長は高さを失っていたからです。 そこで彼は身長を高く見せることが可能なヒールが高い靴の構想を思いつき、オフィス用の靴に加えミリタリー靴のシークレットシューズを製造し始めました。しかしそれらの靴は美的には彼を満足させませんでした。それから10年後の1960年代後半、彼は楔形の中敷きの開発に成功し、とうとう伝統的で美的に優れたデザインで、かつ身長が高くなる靴を完成させました。 1974年、ミリタリー時代の仲間や友人たちの注文を得たおかげで彼はミラノに靴店を開業しました。ところが一年もたたず閉店に追い込まれました、何故なら彼自身その理由は理解できましたが、身長に悩むことを他人に知られたくない顧客達は店に入りたがらなかったからです。 しかしその1年間で彼の靴は政治家や貴族と言ったクラスの顧客の間で人気が上がり、ジアーニは故郷のファララに戻りオーダーメイド靴の注文を取り始めました。
それ以来彼は高級シークレットシューズを製造し続け、顧客には国際的に有名な政治家や男優が多数います。 1996年彼は革ベルトとカフスボタンのニューラインを発表しました。
新デザイナー誕生
2009年、アンドレスの長年のパートナーであったマリオが亡くなったため、ジアーニーはアンドレスから靴のデザインと製造を頼まれました。 ところが彼は当時73歳で既にリタイアもしていましたので靴の製造を再度したいとは思いませんでした。 しかしアンドレスの情熱が彼を突き動かしました。アンドレスとの友情のために彼は再び現場復帰することを決めマスアルトスとの専属契約をしました。 ところが2010年から彼は体調を崩し彼のコレクションは幻となりました。 その後2014年に体調が戻り78歳になったジアーニは、2015年の彼の新Goodyearラインの準備に情熱を燃やしています。
更なる世界進出
マスアルトスは創業から20年後の2011年にはヨーロッパ全土と米国のシークレットシューズ市場で確固たる地位を築いていました。 そしてアンドレスの次なるターゲットはロシアとトルコでした。20年の経験からくる綿密なインタ-ネット販売戦略と莫大な投資の甲斐があり、マスアルトスは両国から熱狂的に支持され短期間に驚異的な売り上げを記録しました。実際両国に進出前に比べ利益は15%も上昇しました。 2013年マスアルトスはイタリアアマゾンと提携しイタリア進出を図ります。イタリア人顧客からの注文が一定数既に存在したという保証材料はあるものの、革製品と靴という両方の点で世界で最も要求が高い国イタリアで革靴で勝負するということはマスアルトスにとって特別な意味がありました。 品質と守秘を第一のポリシーに掲げ20年以上業界のリーダーとして多くを達成してきたアンドレスは、イタリア進出をマスアルトスの品質を世界に知らしめる絶好の機会と捉えたのでした。創業社長挨拶
Message
高品質の靴ブランドであるマスアルトスは伝統的な贅沢さと職人の熟練技能の最高水準を維持しながら紳士向けのシークレットシューズをデザインしている事で知られています。
2014年マスアルトスは大山八重さんとパートナーシップを結びました。デザインと創造性という共通の価値観に基づいたこのパートナーシップはビジョンを更に発展させ構造基盤を備えブランドの国際的な展開を継続していくようマスアルトスを導くでしょう。
輸入総代理挨拶
Message
マスアルトスジャパンが7周年を迎えられたのはひとえにお得意様及び皆様のおかげです、心から感謝いたします、ありがとうございます。
2014年6月にマスアルトスを初めて日本に紹介した際、マスアルトスは日本初のスタイリッシュで高品質なシークレットシュ-ズとして多くのメディアに取りあげていただき私達はそれまで日本に存在しなかった「高級シークレットシュ-ズ」のパイオニアとなりました。マスアルトスブランドは1993年の創業以来27年間インタ-ナショナルに成長し続けています。
マスアルトスは靴ブランドがシークレットシューズを作り始めたのではなく創業以来シークレットシューズ専門店であり、現在も創業者のアンドレア社長と息子のアントニオは創業時と同じビジョンを持ってこの道一筋に邁進しています。マスアルトスは高品質でスタイリッシュなシークレットシューズ専門店のパイオニアであり国際的な販売実績は他に追従を許しません。マスアルトスジャパンは創業以来7年間でおかげさまでお客様のリピ-ト率は9割を超えています、ありがとうございます。数年前に発売開始して以来大人気となった、農耕馬のお尻の革の一部からしか取れない貴重な革で製作されるコードバンモデルは、最高級にふさわしい豊かで洗練された紳士をより魅力的に演出しています。お得意様のリクエストに応えスポ-ツモデルの販売も開始しました。カジュアルモデルの数は7年前に比べて現在は倍以上ありますしラテン国らしいたいへんカラフルなモデルも複数誕生しています。
私達はこの7年間でお客様により多くの選択肢を提供できるようになりました。 この度、組織改革を経て私達は新しいマスアルトスジャパンとして生まれ変わりました。私達はお客様のご期待に応えられるよう努力して参ります。新しいマスアルトスジャパンにどうぞご期待ください。